【FMXねた】 T・パジェス選手のニューマシン 【X-Fighters】
みなさまごきげんよう。
毎度お騒がせ、したいと思っているアアカムです。
さて、約1ヶ月前となる3月6日メキシコシティーにてレッドブルXファイターズが開幕しました。今年は日本での開催がないので、ちょっと寂しいカンジではありますが、そんなショボくれたテンションを吹っ飛ばしてくれるような、すごいニュースがありました。
皆さんご存知、
2013年王者 トーマス・パジェス選手
(Thomas Pagès | Red Bull X-Fighters)
彼が”ニューマシン”を初めて実戦投入しました。
外観はこんなかんじです。ベース車両は皆さんおなじみのヤマハ・YZ250です。
今回の実戦投入に併せて、動画サイトにてパジェス選手と、このカスタム製作したチューナーへのインタビュー映像がアップロードされています。
ヤマハフランスの協力のもと、
Drag'on Tek(ドラゴンテック http://www.dragontek.fr/index.php)というフランスのチューナーの手によってカスタムされたこのバイク、
外装やタンク、サブフレームなどを軽量なカーボンファイバー強化プラスチック製のものに置き換えたりするなど、部品をひとつひとつ見直していった結果、
なんと15kgもの軽量化に成功しました。
なぜこのようなカスタムを行ったのか?
パジェス選手のインタビューによると
「このバイクはニュートリックへの発想から出来ている。僕にとって、FMXの進歩はランプやコースの地形から生まれるだけでなく、バイクからも生まれるものだと思う。現状のFMXで使用されているのは、ただのモトクロッサーだ。通常のYZ250を8~9年間使用していたが、トリックに合わせるのが難しかった。トリックに合うようなバイクにするために14~15kg程度軽量化したんだ。」
日本が誇るFMXライダーである佐藤英吾選手は自身のブログ(http://mvfkn.blog6.fc2.com/blog-entry-1908.html)でこのような意見を紹介していました。
(大排気量のバイクがFMXバイクの主流になってきつつある、という所感を述べたあと)
コレに対してメッツガーは、FMXバイクの未来は、
排気量を大きくするのではなく、もっと軽いバイクになって行くべきと言っていた。
トライアルバイクのように軽いバイクで、FMXをすればもっとBMX的な動きも容易になる。
パジェス選手がメイクしたトリックをみてみると、タテヨコナナメあらゆる軸方向に複雑かつ強烈にバイクを回転させています。これらの動き方はバイクというよりも、まさにBMX的な動きそのものです。
(イメージ的にこんなカンジでしょうか……? )
ここまでバイクを文字通りブン回すとなると今回のように相当な軽量化を行わないと非常に難しいと考えられます。
「異なるパーツを装着した、異なるバイクによるたくさんのテストを行った」
とインタビューでも言っており、かなりの労力と時間をかけて煮詰めて製作したこのバイクは、まさにパジェス選手にぴったりのバイクと言えるのではないでしょうか。
メキシコでは準決勝で敗れ、惜しくも3位となってしまったパジェス選手。
それでも、
「新しいバイクで3位になったことは、そんなに悪くないよ」
「このバイクについてどんな反響があるかわからないけれど、うまくいったよ!」
「今はビッグトリックのために努力しなければならない、(第2戦の)アテネでは3位で終わりたくない」
と前向きなコメントを言っていました。
ニューマシンを手に入れたパジェス選手がどこまで飛躍していくか、また今回の件について、他のライダー達、特にXファイターズのチャンピオンを争うライバル達が
どのようなリアクションをとってくるのか。
今後も目が離せません!
アアカムでした
(´・Д・)」(´・Д・)」(´・Д・)」